防災グッズ・防災セットにおいて、国内トップレベルの導入実績をもつLA・PITA(ラピタ)。個人向けにはオンラインショップを中心に販売、法人向けには「防災アドバイザー」の視点で最善の提案をしています。
今回は、ECサイト管理部の田中克昌(たなかかつまさ)さんと岐阜養老工場長の加藤昌伸(かとうまさのぶ)さんにインタビュー。
事業に対する想いや防災グッズへのこだわり、長期保存可能な「養老の天然水」などについてお話をうかがいました。
株式会社LA・PITA(ラピタ)
担当者 田中克昌さん
ECサイト管理部
株式会社LA・PITA(ラピタ)
担当者 加藤昌伸さん
岐阜養老工場長
災害を忘れず、未来に活かすために
——最初に、貴社の事業に対する想いや設立のきっかけを教えてください。
田中克昌さん(以下、田中さん) 当社は東日本大震災を経て2012年に設立し、防災グッズを提供しています。
宮城県名取市に住んでいた代表の澤は、被災された方々の厳しい状況を目の当たりにしました。
今後発生しうる大規模な自然災害に向けてできることは何なのか。災害に見舞われてから後悔しないよう「備え」を日頃からおこなう必要性を強く感じました。
すべての人々に安心できる日々を送っていただきたいという願いからLA・PITAを創業しました。
リビングにも馴染む防災リュック
——ありがとうございます。当時の想いは商品にも反映されているのですね。
田中さん はい。従来の防災セットのほとんどは、押し入れや倉庫にしまわれていることが多かったんです。すると災害が起こったときに「どこにしまったか覚えていない」といった問題がよく起こってしまいます。
また、地震などの災害が発生した際に建物が歪んでしまい、防災リュックが取り出せなくなることもあります。
そこで当社は、防災リュックのデザインに注目したのです。従来の防災リュックは派手な銀色や大きな十字架がプリントされたものが主流でしたが、それでは部屋の中に置くのには違和感があります。
もっと身近な場所に置きやすい商品をつくり、災害時に確実にお役立ていただきたい。そのような想いから、リビング、玄関、寝室…どのような場所にも自然に馴染むデザインを追求しています。
最高品質を実現した「養老の天然水」
——防災グッズに欠かせない天然水。7年の長期保存ができる「養老の天然水」について教えてください。
加藤昌伸さん(以下、加藤さん) 養老の天然水は、岐阜県養老町の豊かな自然が育んだ湧き水を汲み上げ、「非加熱処理」をおこなったものです。
非加熱処理というのは、最高品質の証です。加熱殺菌をしなくても、湧き水そのものが保健所の基準値をクリアしているので、そのまま水を販売することができるのです。
天然水ならではのミネラルバランスが保たれており、災害時にも高品質な水を飲むことができます。
その一方で、「高品質だからこそ生産管理が難しい」「生産コストがかかり高価格になる」という課題がありました。
そこで当社は、お客様に対して低価格かつ高品質な商品をお届けするために、社内での内製化を進め、専用の工場を取得しました。
養老の天然水だけに合わせた工場設計や工程管理、衛生管理などをシビアに徹底しています。国内食品工場のなかでもハイクラスな環境です。
——具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?
加藤さん 安心安全な製品を届けるために、品質管理を1日3回実施しています。
ペットボトルは紫外線照射によって殺菌し、ボトル内のオゾン水洗浄による異物除去、完全自動化による充填及びキャップ締めをしています。外的要因によって一切汚染することのない仕組みです。
また、2名の検品作業員によって、目視での異物の確認やキャップの締め具合、箱詰めなどのチェックもおこなっています。
防災メーカーのおすすめグッズ紹介
——おすすめの防災グッズを教えてください。
田中さん 防災グッズを揃えるためには災害に関する知識や経験が必要なので、「何を揃えたら良いのかわからない」という人がほとんどだと思います。そのような場合は、防災士厳選の「防災セット」をお役立てください。
デザイン性と機能性に優れた防災リュックの中に、養老の天然水やアルファ米、防災エアーマットなどの入った防災セットです。テレビやCM、新聞でも大反響で多くの方にご活用いただいています。
また、「非常食レストランシリーズ 充実の1週間55品の非常食セット」もおすすめです。7日間分の保存食セットで、朝昼晩の3食におやつも入っており食べ応え抜群です。
「防災時には配給があるのでは? 」と思う方もいるかもしれません。しかし、避難所には人が溢れて入りきらないこともあり、全員に配給が行き渡らないことも。
被害を受けた地域が広すぎると、救援物資がまったく届かない可能性もあります。その場合は自宅にあるわずかな食品だけで何日も過ごさなければならなくなるのです。
だからこそ、冷蔵庫での保管や調理も必要ない保存食を用意しておくことは大切です。
オリジナリティ溢れるコンセプトで、多くの人に防災グッズを届ける
——最後に、今後の展望を教えてください。
田中さん 当社には多くの防災士が在籍しているので、その知識を活かして本当に役立つ防災グッズの開発をしていければと考えております。
また、防災備蓄に意識が向いていない方にも届くように、今後も工夫を凝らした商品を展開していきたいです。
たとえば、ギフト向けの商品や赤ちゃんのためのグッズセット、外出先での災害に備える車用防災セットなど。その他の場面にも対応したセットも増やしていければと思います。
今後も確かな品質とこだわりのデザインを反映させた商品を開発し、皆さまに愛され信頼される防災用品のリーディングカンパニーとして日々精進してまいります。
株式会社LA・PITA(ラピタ)