埼玉県日高市|清流が流れ、500万本の曼珠沙華が咲く「遠足の聖地」

日高市は埼玉県南西部に位置しています。急行で都心から1時間程度でありながら、清流が流れ、あちらこちらで野鳥のさえずりが聞こえる、自然豊かな街です。また、ハイキングやレジャーが楽しめ、歴史を感じられるパワースポットもあり、子どもから大人まで楽しめます。

今回は、埼玉県日高市のおすすめスポットやグルメなど、魅力を紹介していきます。

関東有数の水質を誇る「高麗川」

日高市には関東有数の水質を誇る清流「高麗川」が流れています。

水深が浅く、流れも急ではないため、夏には県内外から多くの家族が水遊びに訪れる人気スポット。川沿いでバーベキューやデイキャンプも楽しめます。

お散歩ができる遊歩道も整備され、市民に愛される川です。

鮮やかなコバルトブルー色の「カワセミ」のほか、綺麗な水を好む野鳥も多く見られ、心潤う憩いのスポットです。

【高麗川】
住所:埼玉県日高市高麗本郷
交通アクセス:西武池袋線高麗駅から徒歩約15分

500万本の曼珠沙華はまさに圧巻!巾着田

日高市には、絶好の写真映えスポットがあります。それは「巾着田曼珠沙華公園」。

春は桜、初夏はアジサイが楽しめます。中でもおすすめなのは、秋のお彼岸の頃に一斉に開花する曼珠沙華。深紅の絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたような光景は圧巻です。

他所の曼珠沙華の群生地は、植えて増やしていったものがほとんど。しかし、日高市の巾着田の曼珠沙華は野生のもの。人の手を加えず自然に任せた結果、日本一の規模である約500万本までに増えたそうです。

曼珠沙華が開花する9月中旬から10月上旬にかけて、「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。日高市や埼玉県のご当地グルメや特産品販売のお店も出店するそう。期間を通して30万人が訪れるほど、毎年多くの来場者で賑わいます。

巾着田曼珠沙華公園
住所:埼玉県日高市高麗本郷125番地2(巾着田管理事務所)
交通アクセス:西武池袋線高麗駅から徒歩約15分

出世開運のパワースポット「高麗神社」

高麗神社は、1300年もの歴史がある由緒ある神社です。

高麗神社の名称は、高句麗国に由来します。高句麗国は、紀元前37年から668年の約700年間にわたり、中国の東北部から朝鮮半島にかけて繁栄していた大国でした。

高句麗が戦争に敗れ滅亡した後、その住民たちは日本へ渡りました。716年に現在の日高市を中心に「高麗郡」ができ、高麗人が移り住みました。

高麗神社は高麗人のリーダー的存在であった「高麗王若光」の徳を偲び、その霊を祀って建立されました。

参拝後に6人の総理大臣を輩出するほど、出世開運のパワースポットとしても名高い高麗神社。今も多くの政治家や財界人、文化人が参拝に訪れます。

高麗神社の神職を務めてきた高麗家の住居「高麗家住宅」も見学できます。かやぶき屋根の入母屋造りの住宅で、東日本では極めて古い民家です。建築は17世紀後半(江戸時代前半)と推定され、国指定重要文化財に指定されている歴史的建造物です。

高麗神社
住所:埼玉県日高市新堀833
交通アクセス:JR高麗川駅より徒歩約20分、タクシーで5分

自然豊かな日高市は「遠足の聖地」

日高市は「遠足の聖地プロジェクト」を掲げ、環境整備に力を入れています

中でも人気の遠足スポットは、標高305mの低山「日和田山」。

小学生の遠足コースや初心者向けハイキングコースとして、毎年多くの方が訪れます。登山口から約30分ほど登ったところにある「二の鳥居」からは、巾着田を一望でき、天気がいい日は東京スカイツリーが見えることも。

岩登りができる男坂とゆるやかな傾斜の女坂のルートを選べ、体力に合わせた山登りが楽しめます。

【日和田山】
住所:埼玉県日高市高麗本郷
交通アクセス:西武池袋線高麗駅から徒歩25分(登山口まで)

一日中遊べる豚のテーマパーク「サイボク」

「サイボク」は豚の生産、加工品の製造、販売まで一貫して行っている日高市発祥の企業。また、「サイボク」の広大な敷地内では食事や買い物ができる施設だけではなく、アスレチックや天然温泉まであり、家族で楽しめるテーマパークとなっています。

レストランサイボクのゴールデンポークのとんかつは、「幻のとんかつ」と言われるほどの逸品。驚くほど柔らかく、脂の甘さが口いっぱいに広がります。

2019年には「サイボクの森」がオープン。天然芝に10種のアスレチック遊具や、全長約350メートルの遊歩道が整備されています。くつろぎチェアーやWi-Fiによる雑誌の読み放題なども利用でき、子どもから大人まで屋外でのんびり過ごせます。

目いっぱい遊んだ後は、「天然温泉花鳥風月」で癒されましょう。温泉は敷地内の地下から湧き出ており、温泉療養医お墨付きの泉質。

血行が良くなるとされる高濃度炭酸泉のお風呂もあり、15分ほどゆっくり入浴すれば体の芯から温まります。

サイボク
住所:埼玉県日高市下大谷沢546
交通アクセス:東武東上線鶴ヶ島駅より東武バスで約25分、西武新宿線狭山市駅より西武バスで約17分、川越線笠幡駅より東武バスで約5分

日高市のご当地グルメと地酒

自然や歴史のスポットだけではなく、日高市にはグルメも地酒もあります。

ご当地うどんの「巾着田うどん」は日高市民に人気。巾着田に見立てた竹ザルに入れられた埼玉産の地粉を使用した手打ちうどんで、天ぷらや油揚げ(巾着袋)等、お店によって違ったスタイルで提供されており、食べ比べできる楽しさがあります。

長澤酒造」は、高麗川の良質な水を使った地酒の蔵元です。新米新酒の発売の際には、搾りたて酒粕の甘酒や新酒の試飲ができ、酒まんじゅうの販売もしています。埼玉産米を使用した「高麗王」が人気です。

そしてお土産には「弓削多醤油」の生しょうゆはいかがでしょうか。火入れや濾過をしていない生しょうゆは、酵素が生きており、甘味が感じられるまろやかな味が特徴です。蔵元直売所では、ソフトクリーム、プリンなどのめずらしい醤油スイーツもいただけます。

まとめ

日高市は、水辺でのレジャー、曼珠沙華が広がる絶景、ハイキングなど自然を満喫でき、パワースポットや美味しいグルメもある魅力的な街です。都心からのアクセスも良好で、日帰り旅行にも最適です。

自然と歴史が織りなす豊かな体験ができる日高市。ぜひ訪ねてみてください。

日高市観光協会
〒350-1292 埼玉県日高市南平沢1020(日高市産業振興課内)
TEL:042-989-2111 

日高市
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この記事の執筆者

加藤 知子

省庁勤務、大学職員を経て、会社員として採用広報をしながら、ライターとして活動。取材対象者の魅力を引き出し、読者に気づきを与えられる記事を書いていきたいと奮闘中。家族でオーストラリアに移住するのが夢。好きな食べ物は、ピノ。

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